さっき会社は倒産した

社長は話し始めました。

「さっき裁判所に申請をしてきた。
 この会社は倒産したんだ。
 みんな頑張ってくれてたのに申し訳ない。」

先輩たちがぽかーんってしてたのを覚えています。
私もそうだったんでしょう。

次の一言は衝撃でした。

「今日は給料日だけど、払えない。
 退職金もだ。早くハローワークに行ってくれ。」

は?
なんだって?
給料が払えない?

ちょっと待てよ。
約束が違うだろう。

「とにかく今、この会社はなくなった。
 給料がなくてもいいと言う人は仕事してくれ。」

それから社長は急いで、部屋を出て行きました。
そこからは暴動に近い雰囲気になりました。

「給料がないってどういうことだ!」
「前から知ってたんだろう!」
「説明しろ!」

さっきの課長がなだめに入ります。

「静かに!いったん、部署に戻りなさい!」

すると誰かが叫びました。

「うるせえ!」

別の誰かが続きます。

「そうだ!給料払えないなら上司じゃねえんだ!」

雰囲気だけじゃなく、本当に暴動になりそうでした。
すると誰かが叫びました。

「警察を呼びますよ!」

そこで初めて、みんなが冷静になりました。
滅茶苦茶になった会議室を出て、部屋に戻りました。

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