何がどうなるんだよ

誰かがボソッと言いました。

「さっきの片づけ、しなくていいのかな。」

すると誰かが答えます。

「片づけ?何のために?もう誰も使わないじゃん。」

「あぁ、そうか。そうだね。」

やることなすこと、全てが無駄。
そんな空気が充満していました。

自分の部署に戻りました。
課長が皆に向かって声をかけました。

「みんな集まってくれ。」

皆の顔を確認して、課長の話が始まりました。

「会社は給料を払えない。
 でも、会社は『雇用保険』に入っている。
 だから、みんなの給料は国が払ってくれる。
 大丈夫。」

雇用保険、聞いたことはありました。
いったい何のことなのかは知りませんでしたが。

課長が続けます。

「会社から『雇用保険被保険者証』と『離職票』。
 この二つが配られるから。
 それを持って、ハローワークに行ってくれ。」

先輩が質問。

「それをもっていけば、給料もらえるんですか?」

課長が答えます。

「そうだ。手続きはあるし、少し日数は空く。
 でも、必ずもらえるから安心してくれ。」

そうか。
とりあえず生活は保証されるのか。

「でも待てよ?
 ずっと国が給料を保障してくれるわけない。
 何かしらの期限はあるはずだ。
 それまでに仕事を探さないと・・・。」

背筋を冷たいものが走りました。

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